October 2016
片付けという仕事をしようと思ったきっかけ
私は、介護福祉士として在宅介護のサービス提供責任者をしていました。サービス提供責任者とは、ヘルパーを必要としている高齢者のお宅に訪問をして生活状況や、お困り点などをお聞きし、ホームヘルパーを派遣するお仕事です。それ以外にも、高齢者のご家族などの介護軽減するサポートも行っていました。
片付けることで高齢者の生活に変化が
- 多くの高齢者は、身体能力の低下により今までの生活が出来なくなったり重いモノが持てない、高い場所のモノが取れない、置いた場所がわからなくなったり、同じモノを買ってきてしまう等様々な支障が出てきます。その内動く事も面倒になり、ベッド周りにだんだんモノを貯め始めてきます。その為ベッドにいる時間が長くなります。
- ヘルパーさんからA様のお宅で段ボールが積みあがって崩れて来そうと報告がありましたので、訪問するとベッドの周りに積まれている段ボールが数多くありました。「段ボールの中身は何ですか?」とお聞きすると、衣類との事でした。衣替えが億劫になり、そのうち段ボールを開けるのも面倒になってきたそうです。介護保険では、衣替えサービスも出来ませんので、ケアマネージャーに連絡をして自費サービスで、段ボールの衣類を出していつでの着られる状態にしてきました。
- これは、私がまだ整理収納アドバイザーの資格を取得する前のお話なので、今思えば、整理収納の完成が悪い状態でしたが、お客様は、片付いたお部屋を見て大変喜ばれ、一番にした事は、ご自身で立って歩かれてキッチンに行きお水を飲まれた事です。その光景は今でも目に焼き付いています。
今まで、1日のほとんどの時間をベッドで過ごされていた方が、お部屋が片付く事で行動範囲が広がり、生きがいを取り戻した事になります。
- その後も、上記の経験を生かして多くの高齢者の環境整備のお手伝いをして来ました。
「整理収納アドバイザー」の資格に挑戦
- 私自身は、実は片付けがとても苦手でした。しかし、人は段ボールを無くした事で、笑顔になり行動力も上がる。
- 「これは、一体どう言うことなんだろう?」と思っていた時に、「整理収納の資格」があるとネットで知り、早速「整理収納アドバイザー2級講座」を受講し、整理収納がとても好きになり、その後「整理収納アドバイザー1級講座」「整理収納コンサルタント」「整理収納アドバイザー2級講座認定講師」の資格を取得して、私と同様「片付けが苦手」と言う方に少しでも、片付けを好きになってもらいたいと思い講座を開催しています。
終わりに
- もともとは、介護でも現場大好きなので、80歳代の親をお持ちの娘様からのご依頼を頂きます。「やっても、やっても片付かない母をどうにかしたい」「家中すごい事になっている」などを解決しています。
- また、今後は解決方法をお知らせ出来ればと思っています。